医療費の抑制、病院経営の観点から、病気での入院期間は年々短くなっています。
医療実態にあわせて、保険会社各社の医療保険は「日帰り入院など短期の入院も安心保障!」など、入院初日から保障されるタイプが主流となり、人気を集めています。
今回は、入院日数・対象となる入院施設についてご紹介します。
1-0型(日帰り入院OK)、2-0型、5-4型、8-0型とは?
日帰り入院からの保障は2005年くらいから保険契約で、2000年以前は1泊2日からの保障が当たり前でした。
さらに1990年代の保険は、5日目や8日目から、長いものでは20日目からの入院ではじめて給付金の対象となる保険もありました。
いわゆる”お宝保険”と呼ばれる、バブル前後の利率がいい時期に加入した保険は、ほとんど日帰り入院は対象外です。
入院が何日目から保障されるかは、保険証券に記載されています。
仮に8日入院したとすると、1-0型であれば8日分、2-0型であれば8日分、5-4型であれば4日分、8-0型であれば8日入院すれば8日分が支払われます。
保険の請求は、退院してから行う人がほとんどです。
例えば、8-0型の保険に加入している人は、病気の治療状況にもよりますが、7日間の入院期間を1日延ばして8日間にすれば、8日分の入院給付金を受け取ることができます。
入院日額10,000円とすると、7日間の入院であれば0円、8日間の入院であれば80,000円です。
たった1日入院期間が違うだけで、0円と80,000円もの差は、本当に大きいですね。
入院日数の数え方
例えば、1月1日~1月10日まで9泊10日間入院した場合、入院日数は10日間です。
泊まった日数ではなく、入院手続きから退院手続きの日までになります。
急性疾患で病院に運ばれてそのまま入院した場合、病院に到着した時間が午前0時前ですと、入院扱いとなるか外来扱いとなるか微妙なところです。
どちらかというと、自己負担金額が低い外来扱いとする病院が多いので、医療保険・入院給付金の請求には注意が必要です。
まとめ
日帰り入院の保障がほしいからといって、利率のよいお宝保険の特約を解約するのはもったいないです。
どうしても日帰り入院からの保障が欲しいのでしたら、医療保険のみの追加契約がおおすすめです。
ちなみに、がん保険は今も昔も入院日数の制限はなく、入院1日目から保障されます。
しかし、がん保険では、がん治療合併症など、がんを直接の目的としない入院はお支払い対象外となる可能性がありますので、ご注意いただければと思います。
-
-
がん保険が支払われない7つの事例/トラブル・苦情の理由
現代の日本では、3人に1人がんで亡くなっています(年間30万人以上)。また、生涯でがんになる可能性は、男性で2人に1人、女性で3人に1人と推測され、日本人にとって”がんは国民病”といっても過言ではあり ...
続きを見る