乳腺症とは、乳房の腫瘤、しこり、疼痛などを主訴とする良性疾患の総称のことです。
腺維腺腫・葉状腺腫は、0.02%程度と非常にまれですが、癌化するケースがあります。
視触診、マンモグラフィー、超音波検査などで発見されます。
乳房痛のみですと、経過観察とすることも少なくありません。
今回は、「乳腺症、腺維腺腫・葉状腺腫」でお悩みのみなさまへ、医療保険の支払・加入の目安をご紹介いたします。
「乳腺症」の手術・費用は?
「乳腺腫瘍摘出術(K474)」の手術費用は、外来で自己負担2~5万円です。
入院(3日程度)をともなう場合は、自己負担5~10万円が目安です。
なお、触診、超音波検査、マンモグラフィー生検の費用は、2~3万程度ですね。
手術88種タイプ・医療保険の支払
「乳腺腫瘍摘出術(K474)」は、手術番号2「乳房切断術」に該当しないため、手術給付金の対象外です。
ごくまれに、内視鏡を使用するケースがあります。
その場合、手術番号87番「 ファイバースコープまたは血管・バスケットカテーテルによる脳・喉頭・胸・腹部臓器手術(検査・処置は含まない。施術の開始日から60日の間に1回の給付を限度とする。)に該当し、入院日額の10倍が支払対象となります。
内視鏡使用の有無については、医師・病院の事務に確認するのがベターですね。
公的医療保険連動型タイプ・医療保険の支払
健康保険適用につき、手術給付金の支払対象です。
まとめ&新しい保険の加入は?
乳腺症、腺維腺腫・葉状腺腫は、「経過観察中」、「治療中」でも医療保険に加入することはできますが、1年~5年の部位不担保が付きます。
ただし、がん保険への加入はどこの保険会社も厳しいです。
「乳腺腫瘍摘出術(K474)」の「全治後1~2年経過」であれば、がん保険も含めて無条件で加入できる保険会社が多いです。
乳腺症、腺維腺腫・葉状腺腫で医療保険の手術給付金を受け取りたい人は、引受緩和型医療保険も選択肢のひとつです。
保険会社によって、加入条件は異なります。
詳細については、保険のプロ・専門家へ相談することをおすすめいたします。