保険で損をしたくない。保険金を受け取りたいみなさまへ

保険業界非公認 ”支払担当者”の保険サポートガイド

高齢者はご用心。餅が喉に詰まる悲劇/災害死亡・傷害保険の支払事情

投稿日:

おめでたいお正月の定番として、高齢者が餅をのどに詰まらせて死亡するニュースが毎年のように報じられています。”餅は細かく切って食べましょう”と、サトウの切り餅などメーカーの必死のアピールにもかかわらず、みな”自分だけは大丈夫”と考えるからなのか、老齢による頑固さからくるものなのか、数年来このニュースを聞かなかった年は記憶にありません。

保険金お支払いの現場でも、毎年必ず”餅をのどに詰まらせて死亡”した保険金請求があります。ちょっと不謹慎ですが、私の職場では”餅喉(もちのど)”と呼ばれ、お正月の風物詩にもなっているくらいです。

嫁姑問題がある家庭で、嫁が悪意を持って餅を大きく切り、”未必の故意”を狙って姑を死亡させた事例がもしあったとしたら話は別ですが、通常は問題なく死亡保険金がお支払いとなります。では、保険契約によって死亡保険金に加え”災害死亡”が上乗せされているケースや傷害保険(災害のみ対象)があります。餅をのどに詰まらせて死亡した場合、災害死亡保険金、傷害保険の対象となるのでしょうか。

災害死亡の支払要件

一般的に、災害死亡のお支払要件は次のように定められています。

<急激・偶発・外来の定義>
急激⇒事故から障害の発生までの経過が直接的で、時間的間隔のないこと
偶発⇒事故の発生または事故による傷害の発生が被保険者にとって予見できないこと
外来⇒事故が被保険者の体の外部から作用すること

<急激かつ偶発的な外来の事故の例>
該当 ⇒交通事故、不慮の転落・転倒、不慮の事故、”窒息”
非該当⇒高山病・乗り物酔いにおける原因、飢餓、過度の運動、騒音、処刑

<除外する事故>
疾病による呼吸障害、嚥下障害または精神神経障害の状態にある者の、食べ物その他の物体の吸入、または嚥下による起動閉塞または窒息

まとめ

お正月に自宅でお雑煮を食べていて餅が喉に詰まって死亡した場合、急激・外来(餅が喉に詰まる)、偶発(予見できない)であり、一般的に災害死亡特約のお支払い対象です。

”除外する事故”に該当するのは、死期が近く誤嚥性肺炎を繰り返しているような入院患者が、お正月だからと言って医師の反対を押し切ってお雑煮を食べ、餅をのどに詰まらせて死亡した場合などが挙げられます。理由として、もともと嚥下障害があり、餅をのどに詰まらせる可能性を予見できた、つまり偶発ではない、と判断できるかどうかが、支払可否のポイントです。保険会社・個別の事例毎に、見解の分かれるところであり、保険金額によっては、裁判沙汰にまで揉めるケースが少なくありません。

災害死亡保険金のお支払い可否はともかく、おめでたいお正月がおぞましい惨劇に変わらないよう、餅は小さく切って召し上がることをお勧めいたします。

おすすめ記事

1

生命保険や医療保険、がん保険を比較するとき、必ずといっていいほど”保険料”と”保障”を比較、ランキング形式で紹介されています。ネットや雑誌のみならず、複数の保険会社を取り扱う来店型ショップ(ほけんの窓 ...

2

数年来、日本列島各地では夏場の猛暑により、”熱中症”になる方が増えています。「部活動中の中学生が熱中症で病院に搬送」とか、「節約のためにエアコンを我慢した高齢者が、自宅で熱中症になり緊急搬送」など、ニ ...

3

日本人女性の16人に1人が発症するといわれる乳がん。国立がん研究センターによると、乳がんの死亡者数は約13,000人、女性ではがん死亡全体の約9%です(2013年度)。乳がんの罹患数は約72,500人 ...

4

一寸先は闇・・・、何の前触れもなく、突然の不幸に見舞われるのが人生です。 健康はお金では買えませんが、万が一の病気や怪我に備えて、経済的な損失を準備するために”生命保険・医療保険・がん保険”などは存在 ...

5

現代の日本では、3人に1人がんで亡くなっています(年間30万人以上)。また、生涯でがんになる可能性は、男性で2人に1人、女性で3人に1人と推測され、日本人にとって”がんは国民病”といっても過言ではあり ...

-死亡・高度障害・保険料免除
-,

Copyright© 保険業界非公認 ”支払担当者”の保険サポートガイド , 2017 AllRights Reserved.